毎年12月ごろから、体調を崩すと、
「もしかしたらインフルエンザかも?」
と不安になりますよね。
しかし、インフルエンザはかかってすぐに検査を受けてはいけないといううわさもありますね。
そこで今回は、
- インフルエンザ検査は症状が出てからどれくらいで受ければいいのか
- インフルエンザ検査の信憑性
- インフルエンザの検査方法
- インフルエンザの検査費用
- 診断書のもらい方
- 市販のインフルエンザ検査キット
- インフルエンザの潜伏期間
について徹底的に解説していきます。
また、今回はもっとも一般的に行われている「迅速診断キット」で行うインフルエンザについて解説します。
なお、インフルエンザの予防接種について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。 毎年12月になるとインフルエンザ予防接種を打つ、打たないといったことが話題にあがり、 予防接種してもかかるしなあ... ...
インフルエンザの予防接種って効果あるの?
インフルエンザ検査は症状が出てからどのくらいで受ければいいの?
ずばり、インフルエンザの検査を受けるのは、
発症後12時間から48時間以内がよい
と言われています。
つまり、高熱や悪寒などインフルエンザ特有の症状が出てから12時間から48時間以内に検査を受けるのがよいということです。
これはインフルエンザ検査の精度の問題であり、この期間に検査を行うと最も正確な検査結果を得られるということです。
最近ではインフルエンザ検査キットの精度が向上しており、発症後すぐに検査を行っても正確な結果が得られるという見解もありますが、12時間~48時間の間に検査を行ったほうが確実であることは変わらないといえるでしょう。
次の項目でインフルエンザ検査の信頼性についてさらに詳しく解説していきます。
どのくらい信頼できるの?
インフルエンザの検査に使われる「迅速診断キット」は鼻の粘膜の粘液を採取してその中にインフルエンザウイルスが含まれているかを検査するものです。
ですから、患者さんが実際はインフルエンザに感染していたとしても採取した粘液にインフルエンザウイルスが含まれていなければ陰性と診断されてしまいます。
つまり、検査結果が陽性であれば必ずインフルエンザであるが、陰性であってもインフルエンザの可能性は残っているということです。
実際にインフルエンザにかかっている方の検査で陽性の結果が出る確率(陽性率)は、
- 発症後12時間以内は70~80%
- 発症後13時間~24時間以内は80%~90%
といわれています。
このようにインフルエンザ検査は完璧なものではないため、最終的には医師の総合的な判断で、インフルエンザかどうか決まります。検査結果が陰性であってもインフルエンザの症状が出ていたり、患者さんの周囲で集団感染が起きていたりする場合にはインフルエンザであると診断されることがあります。
インフルエンザの検査方法は?
ここで紹介するのは一般的に行われている「迅速診断キット」を用いたインフルエンザの検査方法です。
顔を少し上に向いて、20センチほどの綿棒を片方の鼻に入れ鼻の奥の粘膜についている粘液を採取します。
鼻の穴がこんなに奥まで続いているのか、と驚くほど綿棒を入れます。もちろん痛いですが、抵抗するともっと痛く、時間もかかってしまうので我慢しましょう。
小さいお子さんの場合は、暴れる可能性があるので保護者の方が押さえつける必要があります。
採取後、結果が出るまでは10分~15分くらいです。
インフルエンザの検査費用は?
インフルエンザの検査は保険が適用され、費用は約2000円弱となります(3割負担の方の場合)。
ただし、1シーズンの間に2回目以降の検査は全額自己負担となり、5000円~6000円ほどになります。
ですから、1回で正確な検査結果を得るために「インフルエンザ検査を受けるタイミングは?」のとこで解説したように発症後12時間から48時間の間に検査を受けるようにしましょう。
診断書はどうやってもらえばいいの?
インフルエンザによって学校や会社を休むには診断書が必要な場合が多いですね。
しかし、病院では患者さんが頼まないと診断書は書いてもらえません。そこでここでは診断書の頼み方を解説していきます。
まず「誰に頼むか」ですが、基本的に診察時に医師に
「診断書を書いてもらえませんか?」
と頼みましょう。
診断書の作成は義務ですので断られることは原則ありません。
ただし総合病院や大学病院など大きな病院では窓口で頼むように言われる場合もあります。
また診断書を頼むときには,
- なぜ必要なのか
- 何を書いてほしいのか
を伝えましょう。
診断書に記載する内容は、診断書の使用目的によって異なるので、必要なことを書いてもらうためにはその使用目的を伝える必要があります。
診断書は診察が終わってすぐ受け取れるわけではありません。受け渡し方は病院によって異なりますが、後日病院に取りに行くか郵送してもらうことになります。
最後に診断書を発行する費用ですが、これは各病院で自由に決めることができるため病院によって異なります。相場は2000円~3000円ほどとなっています。
インフルエンザ検査キットは市販されている?
残念ながら、インフルエンザの検査キットは市販されていません。
インフルエンザの検査キットは「体外診断用医薬品」に指定されているため、資格のある人でないと購入することはできないのです。
体外診断医薬品とは
専ら疾病の診断に使用されることが目的とされている医薬品のうち、人又は動物の身体に直接使用されることのないもの。
インフルエンザの検査では、「インフルエンザの検査方法は?」でも解説した通り、長い棒を鼻に入れ、奥の粘液をとります。これを素人がやると鼻の粘膜を傷つけてしまう可能性があるので一般には売られていないのですね。
インフルエンザはどれくらいで治るの?
インフルエンザが治るまでにかかる期間は個人差があり、症状が治まっても感染力を持っている場合があります。
自分で治ったと思っても他の人に移さないために「発症後5日経過し、かつ解熱後2日経過するまで」は出歩かないようにしましょう。
この期間は学校保健安全法で定められているものですが、社会人の方に対するそういった法律はないため大人の目安にもなりますね。
インフルエンザに罹ったときの対応を決められている会社もあるので確認しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はインフルエンザの検査方法について解説しました。
まとめると、
- 症状の出始めは検査の精度が低い
- 2回目の検査は保険が効かない
- 検査は症状が出てから12時間後に受けよう
- 診断書を書いてもらう時は使用目的を伝えよう
- インフルエンザ検査キットは市販されていない
ということになるでしょう。
インフルエンザの検査を受けるときにはぜひ参考にしてみてください。