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食物アレルギーの症状と原因・対処法を解説します

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食物アレルギーとは、本来無害なはずの食物を摂取した際に、体の免疫細胞がそれらを有害な異物と認識して過剰な反応を起こす免疫反応のことです。近年日本で増加傾向にあり、また死亡事故なども起こっています。

このサイトでは、食物アレルギーの

  1. 症状
  2. 原因
  3. 診断方法
  4. 日常生活で気を付けること

について詳しく解説します。

食物アレルギーの症状は?


それでは食物アレルギーの症状を解説します。

食物アレルギーの主な症状は?

食物アレルギーの症状は、

・蕁麻疹
・めまい
・吐き気
・下痢
・高熱

などがあります。また、アナフィラキシーといって激しい嘔吐や意識を失うといった恐ろしい症状が現れる可能性もあります。

即時型反応と遅延型反応とは?

アレルギー反応には

・即時反応
・遅延反応

といった反応があります。即時反応はアレルゲンを摂ってすぐ、遅延反応は数日後から数週間後にアレルギー反応が起こることです。
これらのせいで、突然アレルギー反応が起こった場合になにが原因だったかがわかりにくくなります。
今まで食べていたものが突然アレルゲンになるというケースもあります。日ごろから食事に気を遣うことが大切です。

食物アレルギーの原因ーアレルゲンーは?

スーパーなどで加工食品を購入した時に、原材料名の欄に(卵を含む)などの表記を見たことはありませんか。
これは包装された食品のアレルゲンを表記するという食品表示法という法律で定められています。
この食品表示法には

・特定原材料7品目
・特定原材料に準ずる20品目

の二種類計27品目の表記について書かれています。ここではそのアレルゲンになりやすい特定原材料を解説します。

特定原材料7品目とは?

特定原材料7品目は、症例が多かったり、症状が重くなる可能性が高いアレルゲンを含む食品に対して、表記を義務化するというものです。以下の7品目があります。

・卵
・乳
・えび
・かに
・小麦
・そば
・落花生

特定原材料に準ずる20品目とは?

特定原材料に準ずる20品目は、上述した7品目ほどではないけど、症例が多くアレルゲンとして確認されている食品に対して表記を推奨するというものです。以下の20品目があります。

・あわび
・いか
・オレンジ
・カシューナッツ
・キウイフルーツ
・いくら
・牛肉
・くるみ
・ごま
・さけ
・さば
・大豆
・鶏肉
・バナナ
・豚肉
・まつたけ
・もも
・やまいも
・りんご
・ゼラチン

まとめ

表記の義務がある7品目と20品目をわかりやすく表にまとめてみました。

特定原材料7品目 卵、乳、えび、かに、小麦、落花生、そば
特定原材料7品目に準ずる20品目 あわび、いか、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、いくら、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン

 

食物アレルギーの診断方法は?【どの病院に行けばいいの?】

「食物アレルギーが発症したかも」と思ったとき、どの病院に行けばいいか、またどういうことをすれば役立つかということを解説します。

内科で診療してもらえます

基本的には内科のある総合病院などで診療してもらえます。また病院によってはアレルギー科というのもありますので、そちらで診療してもらうといいでしょう。

食事記録を持参すると役立ちます

食物アレルギーの症状が発症した場合、

・その近日に食べたもの
・発症した場所、時間

をメモしたものを渡すとアレルゲンの特定に便利です。

日常生活で気を付けることとは?

ここでは日常生活で食物アレルギーの症状を防ぐ方法と、もし発症した場合の応急処置の方法を解説します。

とにかく食べないこと

食物アレルギーの最も効果的な予防法はアレルゲンを摂取しないことです。
そもそもアレルゲンを摂取しなければ食物アレルギーの症状は発症しません。
先ほど解説した食品表示を注意深く読んで、細心の注意を払って食事してください。

アドレナリン補助注射液「エピペン」を常に携帯する


もし万が一アレルゲンを摂取してしまいアレルギー症状が現れた場合、エピペンと呼ばれるアドレナリン補助注射を打ち、すぐに病院に行きましょう。そのためには常にエピペンを持ち歩いている必要があります。

エピペンとは、重度のアレルギー症状を抑える薬のことです。アレルギー症状のある場合は必ず携帯しましょう。

エピペンはどこで手に入るの?

エピペンはエピペン処方医師という特殊な研修を受けた医師が処方してくれます。どの病院でももらえるものではありませんので、一度病院に問い合わせましょう。

経口免疫療法は絶対NG

経口免疫療法とは、アレルゲンを少しずつ摂取して耐性をつけようという治療法のことです。
一見理にかなった方法に見えますが、アレルギー症状が現れる危険性が非常に高いです。アレルギーの人に対してたとえ少量だとしてもアレルゲンを摂取させるのは絶対にやめて下さい。

経口免疫療法の詳しい記事はこちら

まとめ


このページの内容をまとめると、

・食物アレルギーの症状はアナフィラキシーを伴うアレルギー反応。
・特定原材料がアレルゲンになりやすい。
・食事記録をつけているとスムーズな診察が可能になる。
・とにかく食べないことが一番大事。

です。食物アレルギーはアレルゲンを摂取さえしなければ症状を防ぐことができます。
また、アナフィラキシーを起こし死亡したという事例も過去に起こっていますので十分に注意して食事をしましょう。

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