毎年、春になるとスギやマツなどの花粉が飛び、悩まされる人が非常に多いです。ここでは、
について解説します。
また後で詳しく解説しますが、根気よく治療すれば花粉症の完治も可能です。
花粉症とは?どうして起こるの?
まず初めに花粉症とは何かを解説します。
この項目では、
を解説します。
花粉症とは?
花粉症とは、主にスギなどの花粉が体内に入り免疫細胞が異常反応を起こすというアレルギー性鼻炎です。
平成28年に東京都が行った調査をまとめると、以下のようになりました。
東京都だけでも非常に多くの人が花粉症になっていることがわかります。
また、花粉症の原因となっているアレルゲンをまとめると、
となります。やはりスギ、ヒノキが非常に多いです。また、パーセンテージを見るとわかりますが、多くの人が複数種類の花粉をアレルゲンに持っていることがわかります。特に、スギとダニの組み合わせは多く、喘息持ちの人が花粉症になるといったこともよく見られます。
花粉症にかかる原因とは?
ではどうして花粉がアレルギー性鼻炎を引き起こすのでしょうか。
花粉が体内に入ってきたとき、通常なら何も起こりません。しかし、リンパ球と呼ばれる免疫細胞がこれを敵だと認識して、IgEと呼ばれる抗体を作り出す時があります。
すると今後花粉を敵だと認識し、免疫細胞がヒスタミンという化学物質を分泌し、花粉症になります。
花粉症の症状は?
花粉症の主な症状は、
・くしゃみが止まらなくなる
・目や鼻がかゆい
・サラサラした鼻水
・鼻づまり
・熱っぽい
・風邪のようなダルさ
です。
これらのうち一つでも該当する場合、花粉症である可能性が非常に高いです。
花粉症は治るの?
それでは花粉症が治るかどうかについて解説します。
根気よく通院すれば根治も可能
花粉症はアレルギー性疾患なので非常に治りにくいです。何もしないで治るということはまずありません。
しかし、病院で以下の治療を数年間受ければ完全に治ることもあります。
減感作療法とは?
減感作療法(アレルゲン免疫療法)はアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少しずつ摂取することで体をアレルゲンに慣らしていき、免疫機能が過剰が反応しないようにしていく治療法です。
アレルギーの薬は一時的に症状を抑えるだけの対症薬がほとんどですが減感作療法(アレルゲン免疫療法)はアレルギーを根本的に治す治療法であり、長期的な効果が期待できます。
減感作療法には後で説明する、皮下免疫治療法と舌下免疫治療法の二つがあります。
皮下免疫療法とは?
皮下免疫療法は、皮下注射によってアレルゲンを投与する方法です。定期的に通院する必要があります。アレルギー症状を根治するためには最低3年継続する必要がありますが、治療を継続していると症状は徐々に軽くなっていきます。
舌下免疫療法とは?
舌下免疫療法は、舌の裏でアレルゲンの錠剤を1~2分溶かしたあと飲み込む方法です。一度病院に行けば後は自宅で錠剤を服用するだけなので簡単に治療できますが皮下免疫療法よりは効果が薄いといわれています。
自分でできる花粉症の対策方法は?
花粉症の対策を解説します。簡単にできる花粉症対策は、
です。辛くなったらこれらを試してみてください。
花粉が多い日には外出を避ける
花粉症対策で一番効果のある対策法は外出をしないことです。室内でも症状がでることはありますが、外と比べると雲泥の差です。
どういう日に花粉が飛びやすいかといいますと、
・よく晴れた気温の高い日
・風の強い日
です。また、その日の中でも特に昼頃から日没にかけて花粉が一番飛んでいる時間帯になります。
服についた花粉を落とす
服についた花粉を落とすのも効果的です。外出から帰ってきたときに服についてる花粉が多いからです。また、洗濯物を外で干すとかなりの量の花粉がつきます。これらを落とすだけで花粉の症状が大分和らぎます。花粉除去機や空気清浄機を玄関や窓際などに置くとよいでしょう。
マスクや眼鏡を着用する
定番ですがマスクや眼鏡を付けることで花粉の体内への侵入を防げます。最近では99%カットの立体マスクなども発売されており、これらも効果的です。
うがい・手洗いをかかさない
服と同じですが、うがい・手洗いをすることで手と口についた花粉を落とせます。昔からうがい・手洗いは万病の対策として知られているので、花粉症対策にも適用されるのは疑いようがありません。
目薬(洗眼薬)をつかう
目がかゆくなったり、涙が止まらなくなったら目薬や洗眼薬を使って眼球についた花粉を落とすと症状が治まることがあります。市販のアレルギー用を購入しましょう。
生活習慣を正す
アレルギー性疾患の多くは生活習慣の乱れが要因となっています。十分な睡眠や運動、食事をとることで花粉症の症状が治まったという人も多いです。
まとめ
このページをまとめると
・花粉症は減感作療法で治せる。
・花粉症対策は昼から夕方の時間に外出を控え、花粉を落とすのが効果的。
です。
花粉症患者は年々増加しています。今は花粉症じゃないという人もある年になって突然発症するというケースも多く見られます。非常につらい病気ではありますが、きちんと対策をすれば軽い症状になりますし、治療で治る可能性も高いので、ぜひこのサイトを参考にしてください。